あなたは路線バスの座席に座り、降りる停留所を待っている。降りたいのは市役所の名前が付いた停留所だが、似た名前の停留所が五つ続き、車内の放送を最後まで聞かないと、どれが自分の停留所か分からない。降車ボタンは画面の下にあり、タップで押せる。ただし放送の途中では押せず、自分の停留所の放送のあとに押す必要がある。誰かが先に押してくれないかと待っていると、誰も押さないままバスは通過してしまう。慌てて二度押しすれば運転士に「押されてます」と言われ、隣の人と同時に押せば目が合う。降りたいのは、いつも自分だけである。誰かが押すと思って待ってしまう、あるあるを狙った一本である。
所長です。降車ボタンの形は、丸、横長、タッチ式の三種類があり、日替わりで入れ替わります。ゲームとしては、ボタンを一回押すだけで、人に勧められる出来ではありません。自慢できるのは、停留所の放送を一文字ずつ自前の合成音で読み上げ、聞き取りにくい日には音を割ってある点です。聞こえないバスの放送を、再現しました。